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救急指定病院には気をつけろ! 救急車はすでに有料の現実

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救急車っていつから有料になったの?

 最近、救急車の有料化が議論されている。当然、現在は無料だと思うのが一般的な認識だ。ところが先日、転倒し、高田馬場近くにある救急指定病院に救急車で運ばれた際に、「救急車で来たのでこの料金を支払うように」と8640円を請求された。

 救急車って有料?! と疑問に思ったが、車椅子に乗っていたので抗議もできない。帰宅してからどうも腑に落ちないため、その料金はなんなのか改めて問い合わせてみた。
 病院に電話をしてみると、たらい回しにされ、やっと回答に出たのは会計担当の女性。質問すると、「大きい病院なので診療時間外にかかる料金です」と言い出した。
 けれども医療費には時間外割増しがすでに加算されている。ではこの料金はなんなのか、さらに問いただすと「軽傷と判断された場合にはこの料金がかかります」

 なんと救急車はすでに有料だった!!

 つまり救急車で指定病院に運ばれ、軽傷と医師が判断した場合には8640円が請求されるのだ。通常、昼間には、紹介状があればかからない料金である。ところが救急車で来た場合には、勝手に加算されてしまう場合があるのだ。

 調べてみるとこの料金は厚生労働省で一律に定めているわけではなく、いくら取るかは自由。料金は病院によって差があり、厚生労働省の調べによると最低で105円、最高で8400円、平均で1998円だそうだ(2011年調べ)。病院側は厚生労働省が決めたとしているが、実際は病院側で高額な料金を加算していることになる。
 消防署に聞いてみたところ、「消防で救急車代を請求することはありません。しかし病院側で救急車代として代金を請求するのは病院の自由です」ということだった。

 財務省で有料化が論議されているが、この有料化はどこの省庁の管轄案件なのかは定かでない。病院の管轄は厚生労働省、消防の管轄は総務省。
 有料化案で想定される救急車料金は3~5万円である。
 どちらの省庁でも救急車代として別途費用を加算するならば利用者の二重負担になる可能性がある。

 庶民の不安はますます高まることになりそうだ。



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5万円払えない庶民は救急車を利用することもできなくなる...?



(取材/文=小手平走歌)