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元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

元極道がアドバイス「古味よ、遺族の方のためにもいいかげん往生せい」

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テレビ、ラジオ、新聞はかならずしも事実を報道しているとはかぎらない。それは「嘘」を伝えているということではなく、都合の悪い情報をあえて伝えないことで世論をある特定の方向に誘導しようとしている可能性もある、ということである。そこで過去に何度もテレビ、ラジオ、新聞で「報道された側」(笑)であり、報道と事実のギャップを身を持って知っている男でもある元ヤクザ、現在作家の沖田臥龍に、「ニュースの読み方」を指南してもらう!


留置場で知り合った、今も忘れられないアイツは......

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「砂川ひき逃げ、RVの男を危険運転致死容疑で再逮捕へ 殺人容疑の立件は見送り」北海道新聞

砂川市内の国道交差点で6日、乗用車と歌志内市の会社員●●●●さん(44 記事では実名)の軽ワゴン車の衝突に絡み家族4人が死亡した事故で、砂川署が道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した空知管内上砂川町上砂川、解体工古味(こみ)竜一容疑者(26)を、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の疑いで再逮捕する方針を固めたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。29日にも再逮捕する(以下略)「砂川ひき逃げ、RVの男を危険運転致死容疑で再逮捕へ 殺人容疑の立件は見送り」北海道新聞(リンク

 2001年6月に危険運転致死罪が施行されるまで、ひき逃げは、本当に懲役が「安かった」※1

 実例としてまた私の話になってしまうが、今から十数年前、ある事件で御用となってしまい留置場でくすぶっていた時、他の犯罪者の中に「ひき逃げ」がいた。

 おかげさんとゆうかなんとゆうか私の場合、人より「中」の暮らしが長かったので、ひき逃げや交通事故を犯した被疑者とも、何回か接する機会があったのだが、その中でも、その留置場であった「ひき逃げ」のコトは、印象強く覚えている。

 とゆうのも、被害者の方が車イスに乗った障害者の方だったので、バンバンとマスコミが騒ぎ立てたコトと、その事故が私の地元だったからだ。

 さらに、被害者の方が亡くなったにもかかわらず、判決がたったの二年だったからである。

 それから数年後、道交法は改正され、ひき逃げや飲酒運転の処罰も厳しくなったのだけれども......。

地方によって地裁レベルでは刑期の長さが変わることも!?

 
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北海道警察 写真はwikipediaより引用 (リンク

 古味容疑者の場合、一時は殺人罪での再逮捕も視野に入れていたらしいが、本人が覚えていないと「頑張り続ける」おかげで、検察は公判維持が難しいと判断したのか、結局、当局は殺人罪※2での再逮捕を見送り、危険運転致死罪※3での再逮捕に踏み切るらしい。

 これは、北海道という土地柄も関係しているのではないだろうか。

 もしこの事件が、他の地域よりも「高い」※4と言われている、首都東京や大阪ならば、殺人罪での再逮捕も十分考えられたと思う。

 同じ事件でも、このように地域性や、検察官、あるいは裁判官の当たりハズレ、もしくは気紛れによって、その後の進行状況や判決が異なるコトもママあったりする。

 このコトを、メディアの流す情報だけじゃ伝えきれていない気がしてならない。

 古味容疑者が仮に暴力団員だったとしたら、うんもすんも言わさず、本人の供述よりも状況証拠を最優先し、マスコミ、メディアも、この期に及んで否認するとは!と、もっともっと古味悪しを煽り立てたはずである。

 それが悪いというのではない。

 ただ、暴力団にしろ、サラリーマンにしろ、公務員にしろ、法の裁きにおいては、平等にしなければ、おかしくなってしまうと言いたいだけだ。

 いくら裁判員裁判を導入したところで、人が人を裁き続ける限り、こうした矛盾が必ず生じ続けるのではなかろうか。

 それにしても、古味は故意であろうがなかろうが四人もの命を奪っておいて、いつまで頑張り続けるのか......。


   

※1 安い......刑期が短いこと
※2 殺人罪......死刑又は無期若しくは5年以上の懲役
※3 危険運転致死罪......1年以上の有期懲役(最高15年、併合加重の場合は最高20年)
※4 高い......刑期が長いこと

   

サムネイル写真は、いずれ古味容疑者が裁かれるであろう札幌地方裁判所 写真はwikipediaより引用 (リンク






沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。なお、沖田の処女小説は本サイトで近日連載開始。乞うご期待!