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工藤明男コラム

工藤明男が断言「話題の『絶歌』書評ですが、僕は評価しない」

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暴言を吐かれるのにも似た不快感を覚えた

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「『絶歌』と版元の太田出版は、ただの外道である いまだに悲劇の主人公ぶる幼稚な酒鬼薔薇」Business Journal「ココロに効く(かもしれない)本読みガイド」中川淳一郎

(前略)しかしながら、私はこれを言わない限りは、この本が流通している2015年の日本に絶望するしかないのだ。本当に、こんな本が出ているこの世の中にいることさえ嫌悪感をもよおし、自殺したくなるほどである。今、モノカキの仕事をしているが、急激にこの仕事もやめたくなり、読み終わった後、同業者に電話をかけて精神を落ち着かせた。(後略)「『絶歌』と版元の太田出版は、ただの外道である いまだに悲劇の主人公ぶる幼稚な酒鬼薔薇」Business Journal「ココロに効く(かもしれない)本読みガイド」中川淳一郎(リンク

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『読書で賢く生きる。』著/中川淳一郎・漆原直行・山本一郎 刊行/ベストセラーズ

 激しい感情の発露から始まるこの記事に、僕は暴言を吐かれるのにも似た不快感を覚えたが、読み進めると中川氏の心情が納得できる。なぜなら

オレの婚約者は、落合氏が編集した『完全自殺マニュアル』のもっとも推奨した通りの方法で自殺したからである。(前出の記事より 太字強調は筆者)

『完全自殺マニュアル』(1993年)とは『絶歌』の版元でもある太田出版から出版されたミリオンセラーの書籍だ。

 ちなみに僕は読んだことがないから感想は言えない。

(前略)内容については詳しくは述べない。いろいろと書評やメディアで感想は登場しているのでそちらを参考にしてください。今回は「書評」の体を取るこの連載で極個人的な話を長々とさせていただく非礼を許していただきたい。しかしながら、私はこれを言わない限りは、この本が流通している2015年の日本に絶望するしかないのだ。(後略)(前出の記事より)

 こう前置きして氏は、『絶歌』の版元である太田出版と社長の落合氏を痛烈に非難している。

『絶歌』の書評としては僕には評価できない記事である。

 しかし、氏の感情を想像すると、否定もまたできない記事でもある。

 様々な人に様々思いを抱かせる『絶歌』と太田出版。

 ようやく僕も『絶歌』を3分の1近く読み進めた。

 書評はまとめて公開したいと思います。




サムネイル画像は「『絶歌』と版元の太田出版は、ただの外道である いまだに悲劇の主人公ぶる幼稚な酒鬼薔薇」Business Journalより


(次回の掲載は6月27日午後12時です)





元関東連合幹部、大ヒット作『いびつな絆』著者である工藤明男ならでは視点で元少年A(=酒鬼薔薇)の『絶歌』を読み解く!

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