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FtM琥太朗のYARICHINダイアリーズ 第8回 「ベンツのダッシュボードがオモチャ箱編③」

ベンツのダッシュボードがオモチャ箱編③「人生初のオモチャ体験で失神」

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軽い気持ちで、レズビアン専用伝言ダイヤルでナンパした女は高級車に乗る金持ちそうな美女! 琥太朗を乗せたベンツはどこへ向かって走りだしたのか!?

編集部から
FtMとは、Female(女性)to Male(男性)の略称で、ひらたくいうと「身体的には女性に生まれついたけれど、自分は男性である、と思っている人」のことです。水商売で働くオナベさんも広い意味ではFtMに含まれるそうですが、オナベ=FtMというわけではありません。水商売以外で働くFtMもいっぱいいるし、なかには同僚にFtMと気がつかれていない人もいます。他の社会と同様、真面目に働くFtMもいれば、そうでないFtMもいるし、モテるFtMもいれば、非モテFtMもいるのです。この連載では、現在トラック運転手として働く琥太朗が、これまでいかにして女性を食いまくってきたのか赤裸々に告白していきます!


夜の雑木林で新たな快感を知る

「ベンツのダッシュボートがオモチャ箱」前編はこちら

「ベンツのダッシュボートがオモチャ箱」中編はこちら

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 お姉さんは舌フェラをやめて、今度はオレの服を脱がしにかかった。春先ということもあって肌寒かったので、オレはTシャツの上にセーターを羽織っただけの格好だった。

 当時はまだナベシャツ※1を着用していなかったし、もちろんブラジャーなど着けていなかった。当時は胸を押さえるのに腰用サポーターを使用していたが、この日はどうせ脱ぐことになるのだから、とそれもせずにいたから、お姉さんはオレの胸の柔らかな感触に喜んでいた。

「あら♡ いつもノーブラなの? それとも、そのつもりで外してきたの?」

 お姉さんは意地悪っぽく笑いながら、オレの胸を弄り始めた。お姉さんの手は冷たく、そのひんやりとした刺激がオレの乳首を立たせた。

「もうこんなに感じちゃってるじゃない♡」

 お姉さんは嬉しそうにオレの耳元で囁いた。熱い吐息が耳にかかる。それがまたゾクッとした刺激となってオレをしびれさせた。すでに全身の力が抜けきって、「好きにして状態」だった。攻守逆転したくても、車内という特殊な空間の使い方を熟知したお姉さんが相手ではどうすることもできない。以前、女友達がオレに言っていたことをふと思い出した。

「男の車に乗って、シートを倒されたら、もう観念するしかないんだよね」

 その言葉を聞いたときは、蹴りを入れたり暴れたりすれば逃げられるだろうと軽く考えていたが、今なら分かる! 現実はそううまくは行かないものなのだ。オレは心の中で女友達に「あの時は理解してあげなくてゴメン!」と謝った。

「気持ちいい? もっといっぱい感じていいのよ♡」

 お姉さんは楽しそうに笑いながら、オレのセーターをたくし上げて、おもむろにオレの乳首を口に含んだ。

「んぁ、んっ」

 オレは思わず出そうになる声を何とかガマンした。女に責められてアンアン言っちゃうのは情けないし、なにより男(!?)としてのプライドにかかわる! ......というよりもその当時はガキだったこともあり、与えられた快楽を素直に受け取る度量がなかったのだろう。しかし、お姉さんはそんなオレの心の葛藤を知ってか知らずか、手指と舌をフルに使って、オレを責め続ける。さすがレズタチねぇさん!女の身体を熟知していて、感じるポイントや触り方などが的確で、オレの身体は次第にオレの意志を離れ、快感の渦にのまれていった。

「結構感度良いのね。こういう身体って、とことん苛めたくなっちゅうのよね♡」お姉さんが怖いことを言い出していた。
「ちょっと待って......身体がヤバい。てか、責められるの慣れてないし、こっちにも責めさせてよ」オレは息も絶え絶えで、やっと言葉を発することができた。
「ちゃんと良い子にしていたら、させてあげる♡」

 怖いくらいの笑顔だった。オレはスケベ心と好奇心で頭がいっぱいになっていた。そしてお姉さんの魅力的な提案を安易に受け入れてしまった。

「大人しくしていてね♡」

 お姉さんはそういうと、ダッシュボードの中から何かを取り出した。ピンクローターだ。背中に汗が流れるのを感じた。

「お姉さん、それって......」

「ローターだけど、使うの初めて?」

 オレは頭をブンブンとタテに振った。ローターとかのオモチャ類は、使ったことはあっても、使われることなんかない! 勝手にそう思い込んでいたのだ。だが、お姉さんはオレのそんな気持ちなど微塵も伝わらない様子で──というか、むしろ嬉々とした表情で、オレをじっと見つめた。

「本当にィ!? 嬉しいなぁ。バージンもらっちゃうね!」

 そう言ってお姉さんはローターのスイッチを入れた。車内にはローターの振動音が響き渡り、それがオレの絶叫に変わるのにそれほど時間はかからなかった。


   

 結果的に、オレはお姉さんに色々と目覚めさせられれしまった。その詳細は、いずれまた詳しく書く時が来ると思うので、今回は伏せておこう。ただ、これがきっかけで新しい世界の扉を開いてしまった、とだけは言っておこう。

 行為が終わって、お姉さんは大満足していた。結局、オレはお姉さんを責めることはできなかった。だが、お姉さんはそっちのほうが良かったみたいで、「相手を責めて、感じてるのを見ると興奮するんだけど、逆に責められると冷めちゃうの」と言った。

「だから今日は久々にいっぱい愉しめたわ。ありがとうね」

 そして、お姉さんは最初に待ち合わせした駅まで送ってくれた。オレはもう脱力状態で、道中も全然話すことが出来なかった。腰が抜けてしまった感じで、ちゃんと自分の部屋まで帰れるか、だけが不安だった。

「また会いましょうね」

 お姉さんはそう言ってベンツのドアを閉めた。

 オレは何も答えられず、そのまま車を降りた。

 その時は、もう2度と会いたくないと思っていたが、今思えばもったいなかったと少し後悔している。(完)

   


※1 ナベシャツ......胸を平らにすることを目的に作られた体型補正用の下着。「オナベのシャツ」だから「ナベシャツ」

   

(終わり)

kotaro_profile03.jpg著者近影(ただし5歳)


琥太朗(こたろう) エイプリルフール生まれ。おギャーッと生れてきたは良いが、母親の腹の中にチンコを忘れてきてしまった先天性FtM(性同一性障害者。女→男)。父親の強烈な女好き遺伝子をきっちりと受け継ぎ、10代後半からその才能を開花させる。現在はホルモン注射のみの治療だが何一つ不自由なくFtMとしてエンジョイライフを送りつつ、トラック運転手として日々荷物と格闘している。