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【R-ZONE埼玉】

焼肉屋の質は肉の仕入れで決まる! 本物の焼肉屋で喰らう至高のカルビ

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 埼玉県の西部にある街・入間(いるま)。
 ここは元々お茶畑しかなかったような土地だが、近年巨大なアウトレットモールなどが建設され、今ではまるでそれが入間市を象徴するモダーンなイメージとして定着しつつあるのだが、実はここには、アウトレットなんかより1000倍濃くて深くておもしろい「ディープ入間」とでも言うべき濃密な空間が存在するのだ。今回から数回にわたって、入間という土地の濃度の濃さをご紹介したい。
「ディープ入間」シリーズ第3回は、地元に根ざした孤高の焼肉屋・韓国苑。


昭和の風情残る焼肉屋

 入間市駅から徒歩15分、市内の焼肉店で何十年もトップクラスの味を誇る老舗「韓国苑」がある。

 最近でこそ安楽亭や牛角といったフランチャイズ式チェーン店が焼肉業界に導入されて、昔よりも気楽に安価に焼き肉が食べられるようになったが、フランチャイズ制のお店は品質管理が画一的で、可もなく不可もない肉を使っているが、個人経営の焼肉店に初めて入るときの緊張感は味わえない。

 しかし韓国苑の外装はどこをどうとっても「ザ・個人経営の焼肉店!」としか言い様がない。

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これぞザ・焼肉屋!

 戦後や昭和を思わせる黄色い看板......チェーン店の看板になれてしまった我々からしたら、「超うまいか、その逆か」のどちらかを連想させる。そして韓国苑は前者、そう「超うまい入間市の焼肉店」なのである。人づてに聞いた話だと、入間市ナンバーワンという声も。初めて来店したのは評判を聞いたあとなのか前なのかわからないが、何かと縁があるお店といえる。

 値段の張る高級店にいけばそりゃあ良い肉に出会えるものだが、韓国苑は味のレベルの高さの割には、精一杯値段を抑えてくれている印象。私はこの日、サワー、キムチ、サンチェ、カルビを一皿、ライスを注文し、合計金額は約2500円であった。正直もう一皿肉を食べたかったが、この日の予算はこれが限度。

 チェーン店と比べたら高いかもしれないが、それらとは比べようのない旨い肉がここにはある。この激旨な味でこの値段は安いとも言える。プロの焼き肉店主しか仕入れることが出来ないと思われる極上牛肉。これである。これを食べたかったのである。

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絶品カルビ!

肉の仕入れが要

 筆者が少年時代を過ごした北浦和にも似たお店が一件あったのだが、その焼肉店は戦後からの叩き上げみたいな韓国人オーナー(創業者)が生きている間は、むちゃくちゃ旨かったのだが、オーナーが亡くなって息子さんが跡を継いだら、急に味が落ちて閉店してしまった。飲食店ではないが、城南電気の宮地社長も亡くなってから、実子さんだか親戚関係が会社をついだが、ほどなく城南電気はなくなってしまった。

 こういう業界は食品の素材命であり、仕入先の問屋がいい肉を卸してくれるためには、オーナーの「顔」が重要であり、韓国苑は私の知る限り、ずっと美味しいままである。

 仕入れ担当者の長年に渡る信用と「顔」がなければ、こうはいかない。例えば私が昨日今日仕入れた知識だけで焼肉屋を開いても、軌道にのせるまでが非常に難しいといえる。個人営業の外食店はオーナーの「顔」次第で、仕入れる素材が良くもなるし、悪くもなる。普通にスーパーや肉屋さんでは売っていないレベルの肉を出してくれる。

 その意味では焼肉店は不安定な業種に入る方だと思っているので、味を守り続けている韓国苑は偉大である。韓国苑を超える評判の焼肉店は今のところ私の知る限り、入間市駅界隈にはないという評判。個人経営の焼肉店が減りつつあるこのご時世だけにエールを送り続けている。

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「韓国苑」
埼玉県入間市鍵山2-4-1
tel:04-2963-9868
営業時間:18:00-L.O.平日深夜1:00、日祝22:00


(取材/文=須藤鑑)