俺の、最後の獄中絵日記 第90回

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらった後藤武二郎は、北海道の月形刑務所で服役中。関東で生まれ育った武二郎にとって、真冬の北海道は目新しいものばかりだった!



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2013年(平成25年)4月1日


大型のジェットヒーターが工場内にあるため、これまで寒いと感じた日は一日も無かったが、あとはエアコンにまかせて、今日でこのジェットヒーターはお役御免となり、倉庫に収納された。

同時に窓の外を隠すように取り付けられていた数枚のベニヤ板も本日すべて撤去、陽の光が一段と多く入り、一転して工場は明るい雰囲気となった。

このベニヤ板は、外を見せないためのものかと俺はずっと思っていたが、違った。

多分、屋根の雪が落ちた時、ガラスが割れてしまっての事故を防止するためのものだったのだろう。

でもサ、それならそれでもっと違う材料無かったのかよ。

ベニヤ板を窓に打ち付けてたら暗いってんだよなァ。

まあ、こんな光景も北の刑務所ならではの風物詩かもしれないねどネ。

そして昨日まで全ての刑務官がマスクを着用していたのが、今日は誰もしていなかった。

外部の風邪を持って来て、懲役にうつさない配慮だったらしいが、風邪の流行る季節も過ぎたという事なのだろう。

こんな事で春の訪れを知る月形刑務所でした。

   

追伸
昼のニュースで羽賀研二さん実刑6年、俺の心の中のスーパーヒーロー渡辺二郎さんに2年とやっていた。
月形に来てくれないかな二郎さん