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FtM琥太朗のYARICHINダイアリーズ 第1回 新宿で逆ナンしてきたオンナ①

新宿で逆ナンしてきたオンナ編①

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女性のヒモ歴ン十年。サオはなくとも、貢ぐ女には事欠かない。
そんな「身体は女性、心は男性」の琥太朗が、
女心を鷲掴みにする㊙テクニックを大公開!
この連載を読めば、モテること間違いなし!?

編集部から
FtMとは、Female(女性)to Male(男性)の略称で、ひらたくいうと「身体的には女性に生まれついたけれど、自分は男性である、と思っている人」のことです。水商売で働くオナベさんも広い意味ではFtMに含まれるそうですが、オナベ=FtMというわけではありません。水商売以外で働くFtMもいっぱいいるし、なかには同僚にFtMと気がつかれていない人もいます。他の社会と同様、真面目に働くFtMもいれば、そうでないFtMもいるし、モテるFtMもいれば、非モテFtMもいるのです。この連載では、現在トラック運転手として働く琥太朗が、これまでいかにして女性を食いまくってきたのか赤裸々に告白していきます!


オレの腕に大きな胸を押し付けて

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 あれはオレがまだ18歳の頃だった。確か季節は春で、時刻は昼過ぎだったと思う。新宿の東口の駅前でアルタビジョンに大写しになっているキンさんギンさんのCMか何かをボーッと眺めていたとき、通りの先から、少し派手めの年上のお姉さんがニッコリと笑いかけてきたんだ。てっきり何かの勧誘かと思い身構えていたら、お姉さんはオレの真正面まで近づいてきた。

「ねぇ、暇? ちょっと付き合ってくれない?」

 そう言うとオレの返事も聞かずに、自分の腕をオレの腕に絡ませてズンズンと歩き始めたんだ。

「ちょっ、ちょっと待ってよ! 一体何なの!?」

 状況が理解できずお姉さんに返答を求めたが、お姉さんはニッコリ笑うだけで何の説明もしてくれなかった。

 あらためてまじまじとお姉さんの顔を見た。世の中に茶髪が流行りだした頃で、明るめにカラーリングされた髪が、くっきりとした目鼻立ちによく似合った。はっきり言って、オレのタイプの顔立ちだった。絡まれた腕に当たっているオッパイもなかなか大きくて柔らかかったし、オレが選ばれた意味は全然分からなかったけど、悪い気はまったくしなかった。どこに連れて行かれるのか不安がなくもなかったが、馬鹿なオレは今の幸せが最優先だった。

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 5分ほど歩いただろうか。オレたちは歌舞伎町を抜け、大久保のホテル街に入っていった。

(まさか......まさかだよなぁ)

 こんな事があるわけがない、と思いながらも否定はできない。頭の中が、期待と不安で真っ白になっていたオレは、お姉さんがいつの間にか立ち止まっていたのに気が付かなかった。お姉さんは一軒の、古いラブホテルの前で足を止めていた。そしてオレを見てニッコリ笑って、こう言った。

「入ろ♡」


   



kotaro_profile01.jpg著者近影 最近ちょっと太り気味


琥太朗(こたろう) エイプリルフール生まれ。おギャーッと生れてきたは良いが、母親の腹の中にチンコを忘れてきてしまった先天性FtM(性同一性障害者。女→男)。父親の強烈な女好き遺伝子をきっちりと受け継ぎ、10代後半からその才能を開花させる。現在はホルモン注射のみの治療だが何一つ不自由なくFtMとしてエンジョイライフを送りつつ、トラック運転手として日々荷物と格闘している。