>  > 家出なう。〜渋谷の雑踏で家出少女と話した#03〜
ノンフィクション作家・石原行雄が迫る

家出なう。〜渋谷の雑踏で家出少女と話した#03〜

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(前回まで) 
 親からのひっきりなしの電話に出るようになったというが、すぐ切って少女はまだ彷徨い続けている。


年上の男の部屋で

──そもそも今、どこで寝起きしてるの?

夏海●男友達の先輩の部屋。

──もしかして先輩も男?

夏海●そう。でも先輩は妹と一緒に住んでるし、年が10コくらい離れてるし、あたしのこともたぶん妹感覚なんですね。

──エッチな雰囲気にはならないんだ?

夏海●ならない、ならない。お寿司おごってくれたり、先輩はいろいろおごってくれるし。

──世話好きってこと......かな?

夏海●うん。自分でそう言ってた。「後輩の友達だから面倒見てやる」って。で、「ウチは厳しい」って話したら、「じゃあ思い出作り手伝ってやるよ」って。湘南にも連れてってくれたし、明日はディズニーランドにも連れてってくれる予定。

──そこまでしてくれるんだ? エッチなことは何もしてないのに?

夏海●何もない。最初は別の先輩のウチに行くことになってたんですけど、その別の先輩んちに行ったら男が3人いたんですけど、いきなり「やろう」とか言い出して。拒否ったんですけど、しつこく「やろう、やろう」って言われて......それで困ってたら、今の先輩が助けてくれて。

──やられずに逃げられたんだ。

夏海●そう。

──恐かった?

夏海●べつに。ただウザいってだけで。地元の友達とかにもそういうこと言われたことあったから、「また言ってるよ」ってくらいで。連れてった友達も謝ってくれて、ほかに泊まれるところすごい探してくれたし。それで今の先輩の部屋が見つかったし。

──そこへ連れて行ってくれた友達ってのは?

夏海●ネットで知り合ったタメの子。

──女の子?

夏海●いや男。

──そのタメの子も、今居候してる先輩も男なんでしょ? やっぱり危なくない?

夏海●いい人なんですよ。2人とも。


◆◆◆◆ 家出事件簿・その4 ◆◆◆◆◆
 元ヘルス嬢が、ヘルス店で稼働させることを知りながら14歳と15歳の女子中学生2人をデリバリーヘルス経営者に斡旋。紹介を受けたデリヘル経営者は従業員と共謀の上、女子中学生を大阪市西成区のマンションにデリヘル嬢として派遣、風俗営業者(40歳)を相手に淫行させた。


──毎日、何をして過ごしてる?

夏海●先輩と遊ぶときはオールしてて、昼間動くことはあんまりない。夜、先輩んちの地元で溜まってたりとか。

──ついにオールをやってみて、どう?

夏海●すんごい楽しい! でも慣れてないから、最初の日は眠くて眠くて、「早く寝床に行きたい」って(笑)。

──ほかに家出してよかったことは?

夏海●家出して楽しいだけかと思ったら、みんな優しいってこともわかって、友達とかいいなって思った。

──ホロッと来た?

夏海●あはははは(笑)。でも、なんでそこまでしてくれるのかなって思う。


「なぜ、そこまで優しくしてくれるのか?」
「なぜ、あたしを部屋に泊めてくれるのか?」
男が若い女に優しくする理由など、一つしかないだろう?
そう思うのは、筆者の心が汚れているからか?
いや、実際問題として、この家出少女のカラダは汚されてはいないのか?

次回最終回、話はそのあたりにまで及ぶ......。


第4回へ続く


(取材/文=石原行雄)


石原行雄 プロフィール
闇フーゾクや麻薬密造現場から、北朝鮮やイラクまで、国内外数々のヤバい現場に潜入取材を敢行。著書に『ヤバい現場に取材に行ってきた!』、『アウトローたちの履歴書』、『客には絶対聞かせられない キャバクラ経営者のぶっちゃけ話』など。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/ishihara-yukio/

家出少女03.jpg

手慣れた様子で少女は機械を操作する。