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逮捕されたら具体的にはこうなるよ【前編】

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 最近、釈放されたばかりの友人に、逮捕されたときの経験談を話してもらいました。

これが警察の取り調べだ!

――警察の取り調べ中に考えてたことはなんですか?

「とりあえず会社のことだよね。向こう(警察)は取締役、社長、会長と、どこまでも上まで捕まえたいわけじゃん。で、それに協力してやっても、おれがパクられた事実はいまさら変わらないわけ。もう新聞に実名で報道されちゃってるんだからさ。だったら、逮捕はおれで止めよう、と覚悟を決めた。だから取調室で毎日、ケンカだよ。まあ、でも今から思えば、つくづく日本人的発想だよね」

――まずは逮捕されるまでについて伺いたいんですが、自分に内偵がついてるのは、いつ頃、気がついたんですか?

「逮捕前の一ヶ月か二ヶ月前くらいだね。忘れ物を思い出して電車の閉まりかけのドアから飛び降りたら、隣のドアからも慌てて一人降りて来るのが見えたんだ。それでピンと来た。逮捕されたあとにそのことを聞いたら、やっぱりそうだったって(警察も)言ってた。あと、その頃から会社とか自宅に変な電話がしょっちゅうかかってくるようになったんだ。『不動産業者なんですが、勤務時間は何時から何時ですか?』とか『残業の多いのは何曜日ですか?』とかね。これは近いうちに警察が来るんだろうなという予感はあったね」

――捕まると、どうなるんですか?

「ヨンパチっていって、逮捕から48時間以内は警察の持ち時間なんだ。だから最初の二日間は警察による取り調べ。そのあとに検察官の取り調べをやって、拘留裁判っていう簡単な裁判を裁判所でする。で、そこでこの先さらに十日間、拘留してもいいのかというのを裁判官が決めるんだ。まあ、そこで裁判官が『拘留はやめなさい』と言うことはないんだけどね(笑)」

――警察の取り調べと検察の取り調べでは聞かれることは一緒ですか?

「一緒。でも聞かれることは一緒でも、こちらの気力や体調が違う。警察から取り調べを受けるのは、逮捕直後のまだ自分でもアドレナリンが出まくってる時期だけど、検察の取り調べの頃には、警察の取り調べを48時間みっちり受けたあとだからヘトヘトになっていることが多い。ただ、ここで向こうのいいなりの調書を取られると、一巻の終わりなんだ。このたった一枚の検面調書を、裁判を何年やっても覆すことができない。日本で冤罪事件が起こる理由は、たいていこれ。意外と壮大なテーマになってきたでしょ(笑)」