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歌舞伎町ホストクラブは浄化作戦を生き残れるか?

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 オリンピックに向けて浄化作戦が本格化する新宿歌舞伎町。

 新宿コマ劇場跡地に建設中(4月24日開業予定)の『ホテルグレイスリー新宿』を新しいランドマークに、健全な街として生まれ変わりつつある歌舞伎町からは、すでに多くの風俗店やキャバクラ、飲食店が姿を消していった。

 その灯りの消えかかった歌舞伎町で孤軍奮闘しているのがホストクラブである。

 安定した人気を誇る老舗クラブにくわえ、そこからの独立組や関西から進出してきた店など、現在では約300軒ものクラブが、この狭いエリアに林立している。

 ある意味、街の救世主ともいうべきホストクラブなのだが、しかし住民たちの感情は複雑である。

「店舗の前でキャッチがたむろしていて、ウチの店に客が入ってこれない」(レストラン経営者)
「開店しても挨拶に来ないし、こちらから挨拶に行ったら『満卓です』と断られた」(バー経営者)

 街を盛り上げてくれるのはうれしいけど──という前置きに続いて出てくる言葉ではあるのだが、決して手放しで喜ばれているわけではなさそうだ。

 またクラブの数があまりにも増えすぎてしまった弊害も出つつある。客の分散による売り上げの低下を、かなり強引なやり方で補う店もあるというのだ。

「トイレに行ってるあいだに、勝手にシャンパン入れられちゃったの。文句を言っても、『オレが頼んだんだから、いいだろ!』って担当に言われてオシマイ。酔いつぶれて寝てるあいだにリシャール(100万円相当)入れられちゃった友だちなんか『絶対に(睡眠薬を)盛られた』って怒ってたよ」(ホストクラブ好きのキャバクラ嬢・Aさん)

「結局、いまのホストブームを喜んでるのはテレビ屋さんだけですよ」と語るのはコーディネイターのBさんだ。

「制作費がかからないわりに視聴率の取れるホスト密着番組はテレビ局にとってドル箱。しかも撮影中は打ち合わせやら打ち上げやらの名目で毎晩ガンガン接待されまくって、おまけに最後はキックバックまでもらってるプロデューサーもいるらしいですからね。笑いが止まらないんじゃないですか?(Bさん)」

 現在の歌舞伎町のホストクラブのブームは、マスコミが作った虚像なのか、それとも街に根ざした新たな「新宿の顔」となるのか、まさしく今が正念場なのかもしれない。


(取材/文=R-ZONE編集部)

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シャンパンの泡のように今のホストブームもはかなく終わるのか?