>  > 援助交際座談会 #04最終回 〜現役援交娘の描く将来〜
ノンフィクション作家・石原行雄が迫る

援助交際座談会 #04最終回 〜現役援交娘の描く将来〜

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「早くお水で働きたい」

──家庭内暴力だなんて、どんどん話が重くなってきたね。

優●あたしなんかより弟の方がすごかったから。ひどいときは首絞められて、ノドにアザができたりしてたし。それでうちの親、一時期カウンセラーのとこに通ってた。うちの家、お父さんが浮気がすごくて、そのストレスでお母さんの具合が悪くなっちゃって。

──暴力を振るってたのはお母さんの方なんだ?

優●そう。ほんとにヒドくなっちゃって。でもカウンセリングに通ってからは体罰とかもなくなって、安定した生活になってきた。

──親をやっちゃおうとは思わなかった?

優●それはない、あたし親孝行だから。っていうか、あたしが援交する理由ってのが、親にカネ出させたくないからだから。

かな●あー、わかるわかる。

優●お小遣いとかもらってないから。

ミカ●あたしも。

──「小遣いくれ」とは言いにくい?

ミカ●いや、それよりも「こっち自立してるよ」ってことで。働いてるから口出すんじゃねーよって。親からおカネもらっても、その代わりにいろいろ言われたら、その方が気分悪いから。うち3人兄弟なんだけど、みんなそんな感じ。

優●うちもあたし含めて5人兄弟で多いし、親には負担かけたくない。1コ下の妹なんか学校行ってないのに働いてないし、その下の弟は障害って言うんじゃないけど......自閉症で。それですっごいおカネかかるから。だからあたしはホントにおカネなくても親には言わないで、内緒で援助の仕事して。親のカネとかあてにしたくないし、あたしはあたしでもう自分で稼げるからって。おカネが入って自分にちょっと余裕があるときは、親の財布にちょっと入れといたりもする。

ミカ●すげー! サンタクロースじゃん!!

──援交は今後も続ける?

かな●いや。

ミカ●もう少しすればキャバとかで働けるから。

優●あたしもそっち系に行くと思う。今の彼氏とかもやりたいなら紹介してくれるって言ってるし。......ただ、そうすると紹介料とかって彼氏におカネが流れるから、それがムカつくから自分で探すけど。

──男を替えようとは思わない?

優●一途な人っていいと思うから。

──でもキャバに入れ込んで、紹介料取ろうとしてるんだよね?

優●そう。「キャバでも風俗でもいくらでも紹介してやるよ、オレにもカネ入るし」とかって。誰に言ってるの? 自分の彼女に対して言う言葉かよ?って(笑)。

──彼氏は援助バレしたとき「悲しくなるからやめてくれ」って言ってたんだよね?

優●そう。そのときが一番幸せだった。

──それが今や「風俗を紹介する」って?

優●そう。だから一度別れたんだけど、結局また復活した。

かな&ミカ●............(沈黙)。


 そう遠くない将来、かな/ミカ/優の3人の援交ハメ撮り動画が流出する事態となるのだろうか(いや、あるいはもう既にどこかで?)。そこへ加えて優ちゃんは、2年後にはどこかの風俗店で彼氏に搾取されつつも、けなげに働くこととなるのか......。

 好奇心やおカネのためではなく、実は複雑で重苦しい家庭事情こそが、こうした少女たちが援交に走る大きな理由であるのなら、ただ取り締まる以外にもほかに、行政や我々大人たちにできることがあるに違いない。


(取材/文=石原行雄)


石原行雄 プロフィール
闇フーゾクや麻薬密造現場から、北朝鮮やイラクまで、国内外数々のヤバい現場に潜入取材を敢行。著書に『ヤバい現場に取材に行ってきた!』、『アウトローたちの履歴書』、『客には絶対聞かせられない キャバクラ経営者のぶっちゃけ話』など。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/ishihara-yukio/

援交04.jpg

彼女たちの所持金は意外にも少なかった......(写真はイメージです)