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経営学科大学生に学ぶ「モテるためのマーケティング理論」

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素人娘を爆釣する大学生

 よくこういう話がある。
「学校の勉強は実際生きていく上でなんの役にも立たない」

 筆者もン十年生きてきていまだに、例えばサイン(sin)とかコサイン(cos)を人生で使った記憶はないが、もしかして使いこなせていれば、今の人生がもっとエキサイティングである可能性も否定できないので、あまり「学校教育は実人生の役に立たない」とは考えないようにしている。

 もちろんここでは筆者のそう豊かとも言えない人生訓を披露したいわけではない。

 そうではなく......新宿の飲み屋で最近知り合った某大学の経営学科在籍の学生が、「マーケティングと心理学の基本を押さえれば、出会い系サイトで素人娘を食いまくれる」と豪語していたのを見て、勉強が実人生に役立ったからといって、それは良いことなのか?という疑問が湧いてしまったのである。

 彼の親もまさか高い金を払って通わせた大学で、息子が出会い系サイトで素人娘を釣り上げるノウハウを学んでいるとは夢にも思うまい。

女性心理をマーケティング

 彼の名前は、ここでは仮に深水クンとして置こう。

「出会い系サイトの書き込みを読むには慣れがいるんです。出会い系サイトはほとんどは、男性会員が女性の書き込みを読むのにポイントを使う。もちろんポイントを使うというのは、お金を払うということです」

 深水くん曰く、掲示板の書き込みの9割は援デリ。援デリ業者は素人のフリをして書き込む業者なわけだが、マーケティングの授業のおかげで彼は一切そういう書き込みを読むことがないそうだ。ではポイントを無駄にすることなく残り1割の素人を釣り上げている方法とは?

 「例えば、【風俗嬢なんですけどいいですか?】みたいな件名があります。これなんて最初から風俗嬢と名乗っているわけで、そもそも素人じゃないんですけど、それでもサイトをやる下半身が充血した男たちはこう考えるんですよ。普段そういう仕事してる女の子がプライベートで相手求めるってどんなだろう?と。これは『ロー・ボール・テクニック』の応用ですよね」

 『ロー・ボール・テクニック』とは最初にデメリットを開示することによって、交渉の優位に立つテクニック。つまり素人女を求める男が集うサイトで、あえて「風俗嬢」を名乗ることによって、少なくともやる気のない援デリ嬢よりはマシだという錯覚を与える書き込みなのだとか。風俗嬢と開示したことで、逆に「素人感」を演出しているというわけだ。

 「でも蓋を開ければ援デリです。男が書いてます(笑)。他によくあるのは、『淫乱な女が嫌いな人は見ないで下さい』みたいなのも近いですね。淫乱は本当は出会い系の男にとって喜びのはずですが、あえて自分の欠点のように感じさせている。これはカリギュラ効果との合わせ技ですね」

 カリギュラ効果とは禁止されるほどやってみたくなる人間の心理だという。『鶴の恩返し』という昔話を思い出してみてほしい、「覗いてはいけません」と言われたからこそ、老人は機織りの現場を覗いてしまったのではないか?

 「慣れるとこういった書き込みをいちいち見てしまうロスをなくせますが、最初はいちいち気になってみてしまう。どんな淫乱なんだろう。風俗嬢と書いてあるけど、なんだろうと。でも本文を読めば、割り切り(援助交際のこと)でお願いしますという話です」

 スマホで実際の掲示板を見せながら、そう得意げに話す深水クンだったが......。頭の使うところを間違っているのではないかと思う筆者だった。

 次回は、さらにこの続きを彼の必勝パターンとともに紹介したい。


(取材/文=李白虎)

深水くんのスマホ.jpg

深水クンのスマホから急いで画像を転送。マジで食いまくってる!