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後藤武二郎「俺の、最後の獄中絵日記」第2回

仮釈大作戦

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〈前回までのあらすじ〉
覚せい剤で逮捕されること4回。
今回も懲役2年4ヶ月の判決を受けてしまった後藤武二郎は、この辛い日々を生涯、忘れないために、獄中で絵日記を描くことを決意するのだったが......。

仮釈大作戦

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2012年(平成24年)10月12日

判決が出てからの2週間を上訴期間って言うんだよ。

要は判決に納得いかずに控訴するならこの2週間の間に手続きしなさい!という事だ。

今回、俺は、一日も早く帰るための作戦第一号として、この上訴権を放棄する事に決めた。

そして、この2週間を「一日でも早く懲役に行くぞ!」とアピールするために書類を書くことに当てるのだ。

別にこの書類を提出したからって、満期が2週間早くなるわけじゃないよ。

だから、これまでこの2週間は、刑務所に行くまでの最後のわずかな自由期間として、知人と面会したり、好きな菓子を喰いまくって過ごしてきた。

満期が変わるわけではないなら、わずかでも刑務所に行くのを遅らせたいのが普通だからネ。

しかし、今回俺は判決の出た日に即日、上訴権放棄の書類を記した。

担当のオヤジは、「刑務所に行って懲罰を受けずにいたら、この行為は必ず評価される」と言った。

それで、本当に仮釈を少しでも多くもらえるかどうかなんて判らないけれど、今回の、"一日も早く帰る仮釈作戦"のためには、できることはすべてやるのだ。

これが何の力も持たないものか、はたまた幸運を呼ぶことになるかは、満期である2年1ヶ月後にははっきりする。