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蛸山めがねの「わるいひとstyle」 第3回 『イースタン・プロミス』編

ロシアのムショじゃ体が履歴書

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今回はクローネンバーグの衝撃作『イースタン・プロミス』を採り上げます。この映画をわれらが蛸ちゃん先生はどう観たのでしょうか!?(R-ZONE編集部)


おそロシア!ロシアン・マフィアの「わるいひとstyle」

 監督デビット・クローネンバーグで、2007年に制作された『イースタン・プロミス』。

 ロンドンを舞台にロシアン・マフィアによる暴力と暴力と暴力とミステリーと純愛の映画なのですが、主人公ニコライを演じるヴィゴ・モーテンセンの顔だけでも充分に怖いのです。

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彼らの格好はほぼ全身黒ずくめで

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 防寒以外にも実用的な目的のありそうな(指紋がつかない。殴る時に手が汚れないなどなど)黒の皮手袋つけられた日にゃあ、もうなんというか「ロシアは徴兵制もあるし、殺るときゃ殺るんだろうなあ......」としみじみしちゃうほど、怖さに"抜け"が全くないのです。

 印象的な台詞に、こんなものがありました
「ロシアの刑務所では、体が履歴書だ。
......タトゥーがな
......タトゥーは男の誇りだ

 確かにヴィゴの体にも、びっしりタトゥーが彫り込まれており

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 彫りもので、どこの刑務所出か、犯罪は何を犯したか、宗教は何か、どのマフィアに所属しているか、ひと目で判るようになっているそうです。

 勉強になりますね。

 改めて作品を見なおしてみると、実際の暴力シーンはわずかながらも、見ているこちらの声が漏れるほど痛みが伝わる映画でした。

 ......この先まかり間違っても、ロシアン・マフィアと出会わぬように暮らしていきたいものです。

 ふぅ。


   


蛸山めがね マンガ家、イラストレーター 白夜書房『懸賞なび』に「懸賞ほう・れん・そう」と「懸賞あるある」連載中。
https://note.mu/octopoda8