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憂国我道会・山口祐二郎のひとりごと

「嫌韓」「嫌中」でメシを食う出版社のどうしようもない腐敗体質

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差別ビジネスに奔る出版社

 今、書店で、嫌韓、嫌中の本や雑誌をよく見ないだろうか? 

 ごく普通に書店に並んでいるのだが、内容は真っ当な韓国政府、中国政府批判といえない、韓国人 や中国人を貶める酷いものである。明確に差別的な本なのだ。しかも、著者は愛国者を語り、さも差別を肯定しているようなのが腹立たしい。そんな、とんでもない本や雑誌に、書店は汚染されているのだ。

 しかも、そうした本や雑誌がけっこう売れているという。韓国人、中国人を馬鹿にして悦に浸る、暴走したナショナリズムを賛美する人々が一定数いるのだ。こういった一定数の人々はネットが普及し始めた頃から、インターネット上の巨大掲示板の2ちゃんねるなどで見てきた。掲示板で差別的な書き込みをする、ネット右翼と呼ばれる人間たちである。

 その便所の落書き程度だと思っていた内容が、ネット上を飛び越えて現実世界の書店に出てきてしまっているのである。自称愛国者による、韓国人、中国人を差別する本が売れて、差別的な考え方が広がっている現実がある。この状況を何としてでも止めなければならない。

 俺は右翼活動を8年間もやっているし、今も「憂国我道会」という団体の会長をしているが、日本の愛国者=韓国人や中国人を差別する人間ではないことをはっきり言いたい。強く反対をしている。

 平成26年10月20日に大阪の橋下市長と、意見交換会をして喧嘩になり、ニュースになったことで知った方も多いだろうが、「在特会(在日特権を許さない市民の会)」みたいな人種差別をする団体は、愛国者では決してない。単なる差別主義者だ。在特会は、ヘイトスピーチと呼ばれる差別扇動表現をする排外主義の考えを持つ集団である。ヘイトスピーチとは広義では、人種、宗教、性的思考、性別、などの、生まれついて変えることのできない、また変えることの非常に困難な属性、社会的弱者のマイノリティーを偏見、差別する表現行為である。

「朝鮮人は出て行け!」

「シナ人を射殺せよ!」

 そんなことを叫ぶ、日の丸を掲げる自称愛国者たちの差別デモが、この日本でごく普通に存在しているのだ。これに対し、多くのカウンターと呼ばれる人々が反対をしているが、日本に排外主義的な空気は蔓延している。

 その差別的な空気を作り出している一つが、嫌韓、嫌中本に他ならない。嫌韓、嫌中でメシを食べている出版社は何を考えているのか。ヘイトスピーチを煽って、ヘイトクライムを増大させている自覚はないのだろうか。そして、その本を置く書店や、宣伝する新聞社もいい加減にしてほしい。一部の出版関係者は、嫌韓、嫌中本に反対をしている。だが、不景気なので本が売れずに目先の金に目がくらみ、差別ビジネスに奔る出版社はとても多い。

 金は大切だ。しかし、金儲けのために、差別をしていい理由にはならないだろう。国会ではヘイトスピーチに対する法規制も議論されている。世界各国の人がくる東京オリンピックもある。何らかの対策をすると予想する。

このままいけば、差別的な本を出した人々は、一生の汚点を抱えることになるだろう。本が世の中に与える影響は大きい。人の尊厳を傷つける、差別を商売にしてはならない。


(文=山口祐二郎)


山口祐二郎 プロフィール
1985年、群馬県生まれ。歌舞伎町ホストなどを経て、新右翼「統一戦線義勇軍」幹部に。2007年に防衛省襲撃事件を起こし、2012年に脱退。現在は作家・活動家として活躍。 著書に『ハイリスク・ノーリターン』(第三書館)などがある。
山口祐二郎の公式ブログ「火炎人間」http://yamaguchiyujiro4.seesaa.net/

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