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野球賭博ノミ屋が壊滅!? 日米野球が盛り上がらない街『大阪・新世界』#1

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日本中が沸いた日米野球に大阪・新世界がノレないわけ

 11月19日、札幌ドームで行われた侍ジャパン vs MLBオールスター第5戦。結果は3-1と敗れはしたものの、日本ハムの大谷翔平が初回、最速の160キロの直球で4番ロンゴリア(デビルレイズ)から三振に仕留めるなど見どころはある内容だった。

 大谷だけでなく、第1戦先発のマエケン(広島)の好投、菊池(広島)の好守備、今季日本一に輝いたソフトバンク勢、柳田、松田の好打などは、我が国の野球ファンだけでなく、メジャーのスカウト陣の評価を高めたようだ。対戦戦績は3勝2敗で侍ジャパンに軍配があがり、ホームの威信を保つ結果となった。

 だが、大阪の新世界では「局地的」にこの日米野球、まったく盛り上がらなかったのだとか。日本一を逃した挙げ句、今回の第4戦でもエース藤浪晋太郎が攻略され、侍ジャパンの初黒星のきっかけとなってしまったとあっては、地元贔屓のタイガースファンがイマイチ盛り上がれないのも頷けなくはない。

違法野球賭博が多数存在する地域・新世界

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 新世界で日米野球が盛り上がりに欠けた理由はそれだけではない。阪神がクライマックスシリーズで、セ・リーグ優勝を決めたことが発端なのだという。東京在住の筆者からすると、関西はどこも阪神優勝で湧きに湧いているイメージがあるのだが、なぜ優勝を決めたことが日米野球が盛り上がらない発端になるのか。

「そりゃ阪神優勝は湧きに湧いたで。当然や。強いていえば湧き過ぎたんやな。だって誰も阪神が4連勝するなんて思ってないもん。思ってない言うか信じてない言うんかな。信じても裏切るのが阪神のええとこやし」

 そう話すのは大阪・新世界の飲食店経営者氏。氏曰く、新世界は日本最大のドヤ街「西成」や今も遊郭の名残漂う色街「飛田新地」と隣接する独特のエリア。暴力団事務所も多く、大小問わず野球賭博のノミ屋が多数存在するという。

野球賭博・ノミ屋とは何をシノギにしているのか?

「今回のクライマックスシリーズは特に相手が巨人やったやろ。阪神ファンはとにかくなんも考えんと、金儲けようなんて気持ちもなく、そら阪神に賭けるわ。特にドヤ街の連中はみんなその日暮らし。こいつらなんも考えてへん筆頭やろ。条件反射みたいなもんや。けど、ノミ屋、胴元は違う。シノギやからな。今は大抵は耳で仕事しとるし、賭け金だけ聞いて、実際には賭けてないのもざらや」

 耳で仕事をするとは、会わないで電話で注文を受けること。例えば「阪神に幾ら」と客の注文を受けるが、それを実際に賭ける賭けないは、それこそ胴元の裁量ということになる。

 点差など細かい決まりは業者によって違いがあるようだが、簡単にいえば客が電話で「阪神が勝つ」に賭けて、巨人が勝てば、胴元はその賭け金を後で取り立てることになる。もちろん客の予想通り阪神が勝てば、賭け金、レートに応じて客に払い戻す。

「阪神連勝で野球賭博ノミ屋が壊滅!? 日米野球が盛り上がらない街『大阪・新世界』その2」に続く


(取材/文=李白虎)